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本当の美しさを求めてーかぐや治療院

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セロトニンと直感力

脳内物質は、100種類以上あります。そのなかでも主要なものは10種類ほどに絞られますが、脳内のいろいろなところに影響を与えるという点では、セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、アセチルコリンなどがよく知られています。

1、ドーパミンとセロトニンの関係?

ドーパミンは、体の動きを調整する神経の機能と、心の領域として「舞い上がるような心地よさ」を感じる快の情動回路といわれる神経の機能があります。

セロトニンと深く関わりがあるのは、後者の機能です。このドーパミン神経を活性化させるのは「報酬」です。
人間社会において、私たちが「試合で勝つ」「高い給料を取る」などの目標を持つと、ドーパミン神経は興奮し、私たちに一種の「渇望したストレス状態」を作り出します。この状態ではドーパミン神経が活性化しているので、私たちはちょっとしたストレスでも努力するようになるのです。そして目標が達成されると「舞い上がるような心地よさ」を感じることができます。ですからドーパミン神経は、意欲の神経なのです。

達成されないことで一番問題になるのは、ドーパミン神経が暴走し始めることです。上手くいかないことが続くと「何が何でも達成するぞ!」と異常行動を起こし始めるのです。いわゆる依存症で、周囲に迷惑をかけてしまう。これはドーパミン神経の悪い面です。

ドーパミン神経をコントロールする神経は存在するの?
一つだけ抑制がかけられるのは、セロトニン神経です。

2、ノルアドレナリン神経とは?

これはストレスに関係する神経になります。
不快なストレッサーが、外部から人間の内部に加わった場合、最初に反応するのがノルアドレナリン神経です。脳内の危機管理センターです。危機を察知すると、体の面では即座に血圧を上げたり、心の面では不安を感じさせたりするわけです。
ノルアドレナリン神経も重要な神経ですが、暴走するとどうなるかといいますと、大したことではないにもかかわらず、「大変だよ!」と興奮してしまうのです。いわゆる「パニック障害」ですね。

ノルアドレナリン神経をコントロールする神経は?

ドーパミン神経をコントロールするのと同じく、セロトニン神経がコントロールすることができます。ですから、ドーパミン神経の「快」で舞い上がることと、ノルアドレナリン神経の「不快」で落ち込むこととの両方を抑えるという点で、セロトニン神経を活性化させることは重要だと言えます。

3、セロトニン神経を弱らせる原因と鍛える要因

セロトリン神経を弱らせるのは、ストレスが長時間におよぶことと疲労です。

通常、セロトニン神経は、朝起きると活性化し、夕方になると弱るというリズムを持っていますが、セロトニン神経には、日常生活において活性化させるための条件がありますから、この条件を満たしていれば、それほど弱らないですみます。

鍛える3つの要因

その1:太陽の光
網膜から入る太陽の光が、朝起きて活動を始めたセロトニン神経の活動を活性化させてくれます。(基本30分以内、夏は多少短く、冬は多少長くても可)
その2:リズムの運動
ウォーキング、呼吸、咀嚼をしっかり行うとセロトニン神経の活性化につながりますし、朝のウォーキングや室内でのラジオ体操はオススメです。

*セロトニン活性のためには、横隔膜による「吸う呼吸」ではなく、腹筋を収縮させながら意識して「吐き出す呼吸」を積極的に行うことが大切なのです。息を吐くことを積極的に行うためには、歌を歌ったり、笑ったりすることや、座禅、ヨガ、太極拳の呼吸法が有効です。5分以上30分以内で、疲れないことがポイントです。
また、リズム運動を行う際に、意識を集中することなのです。良い場所としては、自然があふれる大きめの公園や、あまり人に会わない早朝の公園などが、オススメです。

その3:グルーミングという「人とのふれあい」 
グルーミングは、仕事を終えた後の「オフの時のセロトニン活性」という意味。
グルーミングは、「猿の毛づくろい」が有名ですが、群れ社会のなかで発生するストレスに対して、緩和を試みている行為として認識されています。

それを人間社会にたとえると「人と人とが近い距離でふれあうこと」が原則になります。具体的には、「仕事後の赤ちょうちん」「おしゃべりをしながらの井戸端会議」「家族で食事をする」これらの行為の結果として、「疲れが取れてストレス緩和になる」のです。

4、セロトニン活性を継続させるには?

毎日セロトニン活性の行為を継続すると、セロトニンの分泌量は徐々に増えていきます。それには3ヶ月ほどの継続が必要となります。

セロトニンが生成されるための重要な要素

セロトニンは脳のなかで作られますが、材料は必須アミノ酸である「トリプトファン」です。
これは体内にはない材料で、外部から取り込まなくてはなりません。
トリプトファンが多く含まれる食材は、豆腐、納豆、味噌、しょうゆなどの大豆食品です。また、チーズ、牛乳、ヨーグルトなどの乳製品です。ゴマ、ピーナツ、卵、バナナ、クルミにも含まれます。

そしてよく議論されるのは肉です。肉にもトリプトファンが多く含まれていますが、トリプトファンは血液で運ばれて、脳のなかに入る必要があります。脳に入るときに関門があり、動物性タンパク質があると入りにくい、という問題があります。

トリプトファンを多く含む食品を、いつとればいいのでしょうか?

がいいですね。
それから夜、夕食でトリプトファンを含む食品をとってから、グルーミングを行うのが理想です。というのも、夜のグルーミングで作られるセロトニンというのは、「癒し」や「ストレス解消」のためではありますが、それ以上に重要な意味があるからです。それは、睡眠のホルモンである「メラトニン」が、セロトニンを材料にして作られるからなのです。よく眠るために牛乳を飲むのも効果があります。

メラトニンがセロトニンから合成される重要な条件は、「太陽の光がない」ことです。つまり、日が沈んでからメラトニンが合成される、というのが生理学的な特徴になります。夜にトリプトファンを含む食品をとり、その後にリズム運動やグルーミングを行うのは、メラトニンを作り出すという視点から考えると重要ですね。

5、セロトニンとサプリメントの関係

セロトニンを直接、食材や血液に注射しても全く意味がありません。では、セロトニンの材料であるトリプトファンを、サプリメントでとることができるかというと、それは可能です。セロトニン前駆体の「トリプタミン」です。間違ってトリプトファンを大量にとったとすると、脳のなかにそれが到達して、セロトニンが大量に作られる可能性はあります。
ただし、セロトニン合成のためには、トリプトファンをとると同時に、太陽の光やリズム運動、グルーミングなどの行為を行う必要があるので、サプリメントでトリプトファンをとるだけでは、尿や大便から体外に排出される可能性が高いのです。
もし、セロトニンが大量に作られてしまうと副作用が出ます。具体的には、痙攣(けいれん)、幻覚を見る、高熱が出るなど、困った状態になる場合があります。トリプトファンを多く含む食材を食べたとしても、トリプトファンを大量にとりすぎるということはありませんので、安心ください。

セロトニン症候群について

セロトニン症候群が注目されるようになったのは、SSRIといううつ病の治療薬が処方されるようになってからです。セロトニン症候群は、SSRIを服用した時、まれに重たい副作用として生じます。SSRIという薬は、脳内のセロトニンを増やす薬です。その症状としては、痙攣(けいれん)、幻覚を見る、高熱が出るなどです。

一方、太陽の光やリズム運動などで脳内のセロトニンを増やす場合は、脳内のセロトニンが増えすぎて、そのような症状が生じるということは、絶対にありません。食材からトリプトファンをとり、太陽の光に浴びたり、リズム運動やグルーミングを行ったりする場合は、副作用はないのです。

6、不眠とセロトニン、メラトニンの関係

不眠は、うつ病の症状の一つで、不眠から昼夜逆転の生活になったりしますから、気をつけなければならない症状です。私たちはメラトニンという睡眠ホルモンを持っていますからメラトニンが生理学的によく出る生活スタイルに変えることで、ある程度不眠に対処できるといえます。

ここで気をつけなければならないのは、現代の生活です。お茶やコーヒーなどのカフェインを含む飲料や電磁波を出す機器は、メラトニンを破壊してしまいます。なかでも顔の近くで電磁波を発する携帯電話や液晶画面のパソコンは、夜になったら使用を避けた方が賢明です。

7、不眠が続くと、やはり体によくないのでしょうか?

体が壊れる可能性があります。まず生態のリズムがくずれます。メラトニンによって睡眠をとり、夜のうちに脳と体を休めるのが大切なのです。また、メラトニンは、「活性酸素」という悪玉物質を夜の間に除去する役割ももっています。活性酸素を除去することは、老化を防止すること、成人病を予防することにつながるのです。

8、健康な人がセロトニン神経を鍛えるとどのようになるのでしょうか?

脳内のセロトニン活性ができている人は、まず見た目が若々しくて元気です。そして何よりも「人の気持ちがよく理解できる」ことです。ビジネスの上でも、社会生活をする上で重要な、いわゆる「共感脳」が鍛えられているといえます。もう一歩進んだ表現をすると「直感が優れた方」と言えばいいでしょうか。

直感力をアップする方法

直観力は、「偏見をなくし」「オープンになる」ことで徐々に高まるものです。 偏見があるとか、客観的ではない、人や子供の話に素直に耳を傾けられないといったあり方は、あたたの心を閉ざしていて、オープンではない状態です。

これでは、さまざまなメッセージを受けとることはできません。 自分と他人に正直であることも大切です。

• 偏見をなくし、客観性を確率すること
• 自分の意見を持ち、経験を引き寄せること
• 「本来の自分」を知ること
• 人の役に立つこと、楽しいことをする
• 自分にも他人にも正直に生きること



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